無事出産。予期せぬ育児地獄の始まり。
食べ物すべてを受け付けず、胃液を絞り吐くほどの酷いつわりは辛かったものの
(コレほんとに辛かった。どれだけ体調くずしても食べるほど好きなことだったので…)
安定期に入ってからは階段1段飛ばしで駆け上がれるくらい軽やかな妊婦でした。
動きまわれたのもあってか無事安産。
息子誕生!!
念願の母になれました。
育児本やネットで産後のことを調べてはいましたが、この時は「はじめは〇時間ごとに授乳して、オムツをかえて…」等の「ド定番」の流れしか把握してませんでした。
というか、この「ド定番」が普通であって、ほとんどの人がこの流れで、自分もこうなるんだと何の疑いもなく思っていました。
でも今考えると当たり前のことですが相手はロボットではなく一人の人間。
この流れどおりにいく方がレアと言っても過言じゃないですよね。
実際自分も授乳が全くうまくいかず、〇時間ごとの目安は早々に崩れ、起きてる間ほぼ泣いてるんじゃないかっていう息子をひたすら抱っこしてあやしていました。
そして、何より予想外で私を追い詰めたのが
「寝れない」
ということ。
わが子は眠るのが苦手だったようで、夜でも寝かしつけ後30分で泣き出すことも多々。
夜がくるのが恐怖でした。
チャンネルを変える気力もなく謎の通販番組が流れている真っ暗な部屋で、ひたすらゆらゆら揺れながら抱っこであやす毎日。
「ミルクにするとまとめて寝るようになるよ~」なんて切り札も全く効果なしで、数か月間毎日3,4時間睡眠でした。
その3,4時間もまとめてではなく、20分睡眠をかき集めた感じ。
泣き声で起こされるのがつらくて「そっか!起きるのがつらいなら寝なきゃいいんだ!」と思ったくらい。
もともと何よりも睡眠を優先する人間だったので、
「一晩ぐっすり眠れない」というのがもう地獄のようでした。
「出産すると体が赤ちゃんのサイクルに合わせるようになるので細切れ睡眠でも大丈夫になる」なんてのを聞いては
「自分は赤ちゃんに適応できない出来損ないの母親だ…」と思ったり。
「つらいのも今だけだからね」なんていう励ましの言葉をよく頂きましたがすみません、当時の私には1ミリも響きませんでした。
とりあえず、いま、ぐっすりねむりたい・・・
その一心でした。
当時は目の前のことでいっぱいいっぱいだったので全く自覚はなかったのですが
今考えると産後ウツだったと思います。
そしてその産後ウツ状態が、数年後の離婚のきっかけとなるのでした・・・